2018年1月から4年間、Hiranoさんの山岳写真を紹介してまいりました。 本年からは、初心者写真家の私、丹野が撮影した写真を、Hiranoさんに添削していただこうと思います。 もちろんHiranoさんの新作が手に入りましたらその都度ご紹介します。 Hiranoさんにバシバシとご指導いただき、写真技術を向上させていければと思います。 どうぞお付き合いください。

西気賀

タイトル:西気賀
撮影地:細江、二三月峠
撮影月:2023年1月

(丹野)
浜名湖北部の細江町には私の大好きなハイキングコースがあります。
このハイキングコースは浜名湖に沿った山々を通っていて、浜名湖をいろいろな角度から見ることができます。
今回は起点の一つである細江町の国民宿舎近くの二三月峠という場所でカメラを構えました。
二三月峠から西を向くとこの風景です。左に見えるのは浜名湖、下にあるのは西気賀という町です。
細い道が見えますが、これはれっきとした国道で、古くは姫街道と呼ばれていました。
姫街道は東海道の脇街道としての位置付けですが、浜名湖南部を通る東海道は地震などの影響で通れなくなることがあったらしく、
時代によっては主街道として歩かれたそうです。
この道を西へ進み、写真奥の湖西連峰を越えると愛知県、三河の国です。

(Hirano)
今回の写真で注意することは下記2点あります。
1.構図の中で主題を何にするか。
主題としては、夕日、西気賀の町、雄大な浜名湖、などが考えられます。
タイトルは「西気賀」ですので、西気賀の町、あるいは西気賀が連想される景色が主題となります。
そして西気賀というと浜名湖の北岸の町というイメージがあるので、
大きな浜名湖の北岸に街並みがあるような構図になればイメージとぴったり合います。
夕日がきれいなので夕日を入れたくなりますが、そうすると浜名湖が削られるので西気賀のイメージが弱くなります。
広角レンズを使えば夕日も浜名湖も西気賀の町も全部入るかもしれませんが、主題が弱くなります。
今回のタイトルに沿った構図を考えるとき、夕日が入らなくなるかもしれませんが思い切ってカメラを少し右に向け、
浜名湖を大きく入れるようにすると良いでしょう。

2.太陽を画面に入れる場合の露出設定
太陽を入れると光が強いので、前景は暗くなります。
そして撮影したいものが前景の中にある場合、暗くなって判別しにくくなります。
今回は西気賀の町が前景にあるので町が少し暗い感じに写っています。
明暗調整して少し明るくすると印象が変わる可能性があります。最近の写真用アプリはいろいろな調整ができます。
また撮影時に露出を町の部分に合わせると良いでしょう。
その場合、太陽周囲が明るくなり過ぎるかもしれませんので、
撮影時にハーフNDフィルタを使って上半分の領域の明るさを落として撮影する方法があります。
ハーフNDフィルタに興味がある方はインターネットで関連情報を確認してください。

(丹野)
タイトルは重要ですよね。この写真ですが、実は最初、湖西連邦に沈む夕日を映そうとしていたのです。 画角を変えていろいろなパターンを撮った結果、この写真を選んだのですが、タイトルで悩むことになりました。 最初に編集した写真に「湖西連邦に沈む夕日」とか「一日のおわり」とか、考えつくタイトルをつけていき、 こちらの写真に至った時に思いつくタイトルが全くなくなってしまったのです。 ふと写真の一角に西気賀の町が映っていることに気づき、「西気賀」と命名してしまったのでした。 次はよい名前をつけよっと。